和田光正作品集III・「輝跡」
 
 
 
 
    
 
  純金箔は永久に変わることのない、上品な黄金色の光沢を持つ。薄く極めて柔軟な性質(一万分の三ミリの厚さ)で、一立方センチの金から、現在使われている箔(109ミリ〜127ミリ平方角)が約1000枚できる。
  純銀箔は純銀100パーセントであり、白っぽい上品なしろがね色の光沢をもつが、時日がたつと淡黒色に変色していく性質のため、銀箔の両面に樹脂加工をすることによって変色を防止している。
うすねず色の淡い輝きをもち、1000分の999という高純度の箔。日本人に好まれているため、帯きものに使用されている。
焼箔とも呼ぶ。ベースの銀箔に、松脂と硫黄を燃焼させ発生する硫化水素により、銀箔が淡黄色・青貝色・茶褐色・黒色へと変化していく各段階の箔色に特殊樹脂、染料で高温加工することによって完成する箔。独特の色調と妖しい光の美を秘める。
色箔とも呼ぶ。銀箔に特殊染料と樹脂で高温乾燥させた箔で、あらゆる色箔が可能となる。
泥金の製法は、従来箔を皿状の鉢でニカワとよく練り合せたあと、ニカワと水を抜き乾燥し、絹の羽二重で漉す。そうして出来る箔色が金泥・銀泥・玉虫泥・紫泥・焦茶泥・黒泥など15色以上にもおよぶ。
泥金の製法は、従来箔を皿状の鉢でニカワとよく練り合せたあと、ニカワと水を抜き乾燥し、絹の羽二重で漉す。そうして出来る箔色が金泥・銀泥・玉虫泥・紫泥・焦茶泥・黒泥など15色以上にもおよぶ。
金属粉は真鍮粉・銅粉・アルミニウム粉の他に着色銀粉・アルミ粉のある。普通120番から220番、5000・7000番まで細かい金属粉がある。
蒸着箔は、ポリエステル・フィルムに離型剤をコーティングして、染料・樹脂をかけ金属真空蒸着された箔である。
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